ひと昔前、「仕事ができる人の運動習慣」といえば何を思い浮かべたでしょうか。
筋トレ。
ランニング。
ゴルフ。
そして最近ならサウナ。
どれも今でも人気があります。
しかし、その選択肢に近年入ってきているのがピラティスです。
ピラティスというと、
「女性のボディメイク」
「きれいなスタジオで行う美容目的の運動」
という印象を持っている人もいるかもしれません。
しかし実際には、ピラティスはそれだけのものではありません。
筋力、姿勢、呼吸、柔軟性、身体のコントロール。
そして、自分の身体が今どのような状態にあるのかを知ること。
こうした特徴を考えると、仕事でも趣味でも高いパフォーマンスを求める人ほど、ピラティスとの相性が良い理由が見えてきます。
この記事でいう「ビジネスエリート」とは、役職や年収だけを指しているわけではありません。
自分の時間・能力・健康を資産として考え、長期的なパフォーマンスのために投資する人。
そんな人たちにとって、フィットネスの目的が少しずつ変わってきているのではないでしょうか。
キーワードは、
「鍛える」から「ととのえる」へ。
です。
- 仕事のパフォーマンスを支えているのは、結局「身体」
- 「鍛える」だけでは身体の問題をすべて解決できない
- パーソナルジムの「次」にピラティスを選ぶ理由
- ゴルフが上手くなりたい人が「ゴルフ以外」をする理由
- ランナーも「走るために走る」だけではなくなっている
- ピラティスは「メンタルを治す運動」ではない。それでも価値がある
- サウナで「ととのう」から、身体そのものを「ととのえる」へ
- 本当の身体投資は「壊れてから」ではなく「壊れる前」
- 「疲れたら休む」から「高い状態を維持する」へ
- なぜパーソナルピラティスなのか
- ルルトは「鍛える」より先に身体を見る
- ピラティスは「主役」ではなく、人生のパフォーマンスを支える存在
- 自分の身体を一度、客観的に見てみませんか?
仕事のパフォーマンスを支えているのは、結局「身体」
ビジネスパーソンの能力というと、
知識、経験、判断力、コミュニケーション能力、専門性。
どうしても「頭」の能力に注目しがちです。
しかし、それらを実際に使っているのは人間の身体です。
朝から会議を続ける。
長時間パソコンを見る。
飛行機や新幹線で移動する。
夜まで集中して資料を作る。
休日にはゴルフやランニングを楽しむ。
これを何年、何十年と続けていくなら、身体のコンディションは無視できません。
若いうちは多少無理が利いても、30代、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、
「昔と同じように寝れば回復するわけではない」
「筋トレをしているのに腰や肩が気になる」
「身体が硬くなってきた」
「仕事が忙しいほど運動量が減る」
といった変化を感じる人も増えてきます。
そこで出てくるのが、
身体を大きくするためでも、体重を落とすためでもなく、良い状態を維持するために運動する
という発想です。
「鍛える」だけでは身体の問題をすべて解決できない
筋力トレーニングは非常に優れた運動です。
筋力を高め、身体を強くするためには大きな価値があります。
だから、筋トレとピラティスを「どちらが優れているか」で比較する必要はありません。
むしろ役割が違います。
例えば、十分な筋力がある人でも、
胸郭が動きにくい。
股関節をうまく使えていない。
肩甲骨の動きが小さい。
身体の左右で使い方が違う。
体幹を必要なタイミングでコントロールできない。
といったことはあります。
つまり、
「力を出せること」と「身体をうまく使えること」は同じではありません。
ピラティスは、単純に筋肉へ強い負荷をかけるだけではなく、呼吸をしながら身体の位置や動きをコントロールすることを重視します。
2024年のシステマティックレビューでも、ピラティスが姿勢に関連する指標の改善に役立つ可能性が報告されています。一方で、研究の質にはばらつきがあり、すべての姿勢問題に同じような効果が保証されているわけではありません。
だからこそ、
筋トレで身体を鍛える。
ピラティスで、その身体をより使いやすくする。
という組み合わせが成立します。
パーソナルジムの「次」にピラティスを選ぶ理由
数年前まで、身体への自己投資として非常に分かりやすかったのがパーソナルジムでした。
体重を落とす。
筋肉をつける。
見た目を変える。
明確なゴールがあり、マンツーマンで指導してもらえる。
これは今でも非常に価値があります。
一方、トレーニングを何年か続けると、興味が変わってくる人もいます。
「もう少し身体を動かしやすくしたい」
「筋肉はついたけれど身体が硬い」
「腰や肩の負担が気になる」
「見た目だけでなく、10年後も動ける身体にしたい」
というニーズです。
ここでピラティスが選択肢になります。
「パーソナルジムからピラティスへ人が大量に移行している」と断定できる統計があるわけではありません。
ただ、ボディメイクの次に、身体機能やコンディショニングへ関心が移るという流れは、身体への投資を長期化して考えれば自然です。
筋肉を増やすことがゴールではなく、
その身体を仕事や趣味で長く使うことがゴールになる。
そう考えると、ピラティスの役割が見えてきます。
ゴルフが上手くなりたい人が「ゴルフ以外」をする理由
ビジネスパーソンとゴルフは相性の良いテーマです。
面白いのは、ゴルフが上手くなりたい人ほど、ゴルフクラブを振るだけではなくなっていくことです。
ゴルフのスイングには、
胸郭の回旋。
股関節の動き。
体幹の安定性。
バランス。
骨盤と上半身の協調。
といった身体能力が関係します。
実際、ゴルフに関する研究でも、体幹回旋、バランスなどの身体機能とクラブヘッドスピードやゴルフパフォーマンスとの関連が報告されています。
さらに、ピラティスを用いた小規模研究でも、アマチュアゴルファーのバランスやドライバー飛距離、体幹安定性などの改善が報告されています。2026年にはピラティス呼吸トレーニングを行った男性ゴルファーで、キャリーとボールスピードが改善した研究もあります。ただし研究規模はまだ小さく、「ピラティスをすれば必ず飛距離が伸びる」とまでは言えません。
重要なのはそこではありません。
ゴルフのパフォーマンスを上げるために、ゴルフ以外の時間で身体そのものを整える。
この考え方です。
ピラティスは主役ではなく、主役であるゴルフを支えるトレーニングになるわけです。
ランナーも「走るために走る」だけではなくなっている
ランニングも同じです。
マラソンのタイムを縮めたいなら、たくさん走ればいい。
一見するとそう思えます。
しかし実際には、ある程度競技に取り組む人ほど、
筋力トレーニング。
身体のケア。
睡眠。
栄養。
ランニングフォーム。
など、走る時間以外のコンディショニングを重視します。
興味深い研究があります。
トレーニング経験のあるランナー32人を対象にしたランダム化比較試験では、12週間のピラティストレーニングを加えたグループで、5km走のタイムとランニング時の代謝コストが改善しました。研究者は、姿勢保持や体幹に関わる筋肉へのトレーニングが、ランニングパフォーマンス向上につながる可能性を示しています。
もちろん、一つの研究だけで「ランナーは全員ピラティスをすべき」とは言えません。
しかし、
本番の競技そのものだけではなく、その競技を支える身体を作る。
という発想を説明するには分かりやすい例です。
これはゴルフでも、ランニングでも、筋トレでも同じです。
ピラティスは「メンタルを治す運動」ではない。それでも価値がある
もう一つ、ビジネスパーソンにとって無視できないのがメンタル面です。
ただし、ここは誤解しないようにしたいところです。
ピラティスをすればストレスや不安が治る、と簡単に言えるわけではありません。
2026年に発表された32研究・1,264人を対象としたシステマティックレビュー・メタ分析では、ピラティスはQOLや自己評価などポジティブな心理指標には有益な可能性が示された一方、うつや不安などについては効果が限定的、あるいは統計的に明確でない結果もありました。
それでも、忙しいビジネスパーソンにとってピラティスには別の価値があります。
仕事中、私たちの注意は常に外側へ向いています。
メール。
Slack。
会議。
ニュース。
株価。
SNS。
電話。
資料。
しかしピラティスをしている間は、
「今どこに力が入っているか」
「どこが動いているか」
「呼吸できているか」
と、自分の身体へ意識を戻します。
50分間、スマートフォンを見ずに、自分の呼吸と身体に集中する。
それだけでも、仕事とは違うモードへ頭を切り替える時間になります。
「何もしない瞑想は苦手だけれど、身体を動かしながらなら集中できる」
という人にも、ピラティスは取り入れやすいかもしれません。
サウナで「ととのう」から、身体そのものを「ととのえる」へ
「ととのう」という言葉は、サウナの普及によって一般的になりました。
忙しい仕事から離れ、強制的にスイッチを切り替える。
それは非常に魅力的です。
一方、身体そのものを見るなら、もう一歩違う「ととのえる」もあります。
股関節は動いているか。
肩甲骨は使えているか。
左右差はどうか。
呼吸は浅くなっていないか。
身体を必要以上に力ませていないか。
ピラティスは、
気分をリセットするだけではなく、自分の身体の使い方に介入する
という点が特徴です。
仕事で疲れた身体をその都度リセットするだけでなく、そもそも身体を使いやすい状態へ近づけていく。
これが、今回いう「ととのえる」です。
本当の身体投資は「壊れてから」ではなく「壊れる前」
投資の世界では、問題が起きてから慌てて対応するより、事前にリスクを考えます。
資産を一つに集中させず分散する。
保険をかける。
余剰資金を持つ。
身体についても似た考え方ができます。
痛みが強くなって仕事に影響してから身体について考える。
ゴルフができなくなってからケアする。
走れなくなってから運動方法を見直す。
それよりも、
まだ普通に動けるうちから、自分の身体を理解しておく。
これは一つのリスク管理とも言えます。
以前の記事では、これを**「身体資本」**という考え方で取り上げました。
金融資産を積み上げるのと同じように、長く働き、遊び、生活するための身体にも継続的に投資する。
世界的金融企業ゴールドマン・サックスでも、一部オフィスにフィットネスセンターを設置し、ニューヨークではパーソナルトレーニングだけでなくPilates Reformerも利用できる環境を提供しています。
▶ なぜゴールドマン・サックスは社員にピラティス環境を用意するのか?「身体資本」の記事はこちら
「疲れたら休む」から「高い状態を維持する」へ
スポーツ選手は、試合当日だけコンディションを考えているわけではありません。
日常的にトレーニングし、身体をケアし、睡眠や栄養を管理します。
目的は、
最高のパフォーマンスを発揮できる状態を、できるだけ長く維持すること。
ビジネスパーソンにも同じ発想があっていいはずです。
仕事が限界になったら休む。
腰が痛くなったら対処する。
疲れ切ったらリセットする。
だけではなく、
そもそも大きく崩れない身体を作っておく。
この考え方になると、運動は「余暇」ではなくなります。
仕事や人生のパフォーマンスを支えるインフラの一部になります。
なぜパーソナルピラティスなのか
もちろん、ピラティスはグループレッスンでもできます。
運動習慣を作りたい。
気持ちよく身体を動かしたい。
比較的費用を抑えて続けたい。
という人には、グループレッスンにも大きなメリットがあります。
一方、
「自分の身体はどこが動いていないのか」
「自分は何を使いすぎているのか」
「ゴルフやランニングのために何を改善した方がいいのか」
「肩や腰が気になるが、自分に合う運動が分からない」
という人は、マンツーマンとの相性が高くなります。
自分一人では、自分の動きを客観的に見るのが難しいからです。
ルルトは「鍛える」より先に身体を見る
ルルトは、理学療法士が考案した完全マンツーマンのマシンピラティススタジオです。
公式サイトでも、身体の状態や目的に合わせてレッスン内容をカスタマイズし、姿勢や身体の動きを重視する考え方を打ち出しています。また、スポーツパフォーマンス向上も利用目的の一つとして挙げています。
ルルトで大切にしているのは、単に決められたピラティス種目を順番に行うことではありません。
まず身体を見る。
そして、
身体の状態や動きを評価する
↓
機能上の課題を確認する
↓
その課題に合わせたエクササイズを選ぶ
↓
身体機能の改善を目指す
という考え方です。
筋肉をつけることだけが目的ではない。
汗をたくさんかくことだけが目的でもない。
仕事、ゴルフ、ランニング、筋トレ、旅行、そしてこれからの人生で身体を使い続けるために、身体そのものを整える。
そういう目的の人には、パーソナルピラティスという選択肢はかなり合理的だと思います。
ピラティスは「主役」ではなく、人生のパフォーマンスを支える存在
ピラティスそのものが人生の目的になる必要はありません。
ゴルフが好きなら、ゴルフを楽しむ。
ランニングが好きなら、走る。
筋トレが好きなら、筋トレをする。
仕事で挑戦したいなら、仕事に集中する。
ピラティスの役割は、その主役たちを邪魔しない身体を作ることなのかもしれません。
もっと鍛えるためにピラティスをする。
もっと速く走るためにピラティスをする。
もっと長くゴルフを楽しむためにピラティスをする。
そして、仕事で高いパフォーマンスを続けるために身体を整える。
「痩せるための運動」から、
「人生のパフォーマンスを維持するための身体投資」へ。
この視点で考えると、なぜ今、ビジネスパーソンとピラティスの相性が良いのかが見えてきます。
自分の身体を一度、客観的に見てみませんか?
普段、金融資産や仕事の数字は細かく確認していても、自分の身体について客観的に評価する機会は意外と少ないものです。
身体を鍛えるだけではなく、
今の身体がどう動いているのか。
一度確認してみることから始めてもいいかもしれません。
ルルト日暮里店では、一人ひとりの身体に合わせたマンツーマンのマシンピラティスを行っています。
仕事のため。
ゴルフのため。
ランニングのため。
将来も動ける身体でいるため。
目的は人それぞれです。

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