オルカン・S&P500だけでいい?ビジネスパーソンが「身体資本」にも投資すべき理由

オルカン。

S&P500。

NISAをきっかけに、20代や30代のうちから将来に向けて金融資産を積み立てる人が増えました。

毎月数万円を投資する。

短期的な値動きに一喜一憂せず、長期で持つ。

若いうちから積み立てることで、将来の選択肢を増やしていく。

とても合理的な考え方です。

でも、ここで一つ考えてみたいことがあります。

その資産を使う予定の60代、70代になったとき、自分の身体は元気でしょうか?

せっかく金融資産を築いても、

「腰や膝が気になって旅行に行けない」

「体力がなくて海外へ行くのが億劫」

「昔好きだったゴルフができない」

「休日は疲れて家から出たくない」

という状態になっていたらどうでしょう。

お金は、使うことで人生の選択肢を広げてくれます。

しかし、その選択肢を実際に使うのは自分の身体です。

金融資産だけを積み立てて、身体への投資を先送りする。

これは資産形成という視点から考えても、少しアンバランスなのかもしれません。

※この記事はオルカンとS&P500のどちらが優れているかを比較するものではありません。「長期的に未来へ投資する」という考え方を、身体にも広げてみようという記事です。

60歳で1億円あっても、動けなければ使える選択肢は減る

資産形成の目的は人によって違います。

老後の安心。

早期リタイア。

子どもの教育。

世界一周旅行。

好きな場所で暮らす。

ゴルフ。

趣味。

美味しいものを食べる。

多くの場合、最終目的は「銀行口座の数字を増やすこと」ではありません。

将来の自由や選択肢を増やすことではないでしょうか。

ところが、その選択肢には身体が必要です。

世界一周には歩ける脚が必要です。

ゴルフには身体を回旋できることが必要です。

長時間のフライトには、ある程度の体力が必要です。

仕事を続けるにも身体が必要です。

だから資産形成を考えるなら、

「いくら持っているか」だけではなく、「その時どんな身体でいるか」

も同時に考える必要があります。

日本には「平均寿命」と「健康寿命」に差がある

ここで知っておきたいのが「健康寿命」です。

健康寿命とは、健康上の問題によって日常生活が制限されずに生活できる期間を指します。

厚生労働省によると、2022年の日本では、

男性
平均寿命:81.05歳
健康寿命:72.57歳
差:8.49年

女性
平均寿命:87.09歳
健康寿命:75.45歳
差:11.63年

となっています。

もちろん、この差のすべてが寝たきりという意味ではありません。

しかし、

「長く生きること」と「自由に活動できる期間を長くすること」は同じではない

ということは分かります。

金融資産を80歳、90歳まで持たせることを考えるなら、

身体についても、

「何歳まで生きるか」ではなく「何歳まで自分らしく動けるか」

を考えたいところです。

健康も、一日で作るものではない

金融資産形成では「積立」という考え方があります。

毎月少しずつ投資する。

相場が良いときだけ投資するのではなく、淡々と続ける。

健康も似ています。

健康は銀行口座のように残高が見えるものではありませんし、運動をすれば必ず将来の健康が保証されるわけでもありません。

病気や事故など、自分では完全にコントロールできないこともあります。

それでも、

運動。

睡眠。

食事。

筋力。

体力。

身体を動かす習慣。

こうしたものは、一週間頑張ったから完成するものではありません。

長い時間をかけて作っていきます。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、成人には今より少しでも多く身体を動かすこと、座りっぱなしの時間を長くしすぎないこと、筋力トレーニングを週2〜3日行うことなどが推奨されています。

要するに、

健康も「思い出したときに一括投資」するより、日常に組み込む方が合理的

ということです。

30代でお金を積み立てるなら、身体も30代から積み立てる

資産形成では、早く始めるメリットがよく語られます。

身体も似ています。

50代になって身体が気になってから運動を始めることにも、もちろん意味があります。

60代、70代から運動を始める人もたくさんいます。

だから「若いうちに始めなかったら手遅れ」という話ではありません。

ただ、

まだ大きな不調がない時期から身体に関心を持つ

という選択肢もあります。

30代のビジネスパーソンなら、

仕事は忙しい。

収入も増えてきた。

NISAも始めた。

キャリアにも投資する。

でも、一日のほとんどはパソコンの前。

という人も少なくありません。

金融資産には毎月自動的に数万円を入れているのに、

身体への投資は、

「時間ができたら」

「痛くなったら」

「もう少し仕事が落ち着いたら」

と後回しにする。

これは少し不思議ではないでしょうか。

ビジネスパーソンには3つの資本がある

資産という言葉をもう少し広く考えてみます。

ビジネスパーソンには、大きく3つの資本があると考えられます。

1. 金融資産

現金、株式、投資信託、不動産など。

将来の経済的な選択肢を増やす資本です。

2. 人的資本

知識、経験、スキル、資格、ネットワークなど。

働き、収入を生み出すための資本です。

3. 身体資本

体力、筋力、可動性、身体機能、コンディションなど。

金融資産と人的資本を実際に使うための土台です。

特に若いうちは、金融資産より人的資本の方が大きい人も多いでしょう。

これから20年、30年働いて生み出す収入が、現在の金融資産よりはるかに大きいからです。

そして、その人的資本を使って働くためにも身体が必要です。

そう考えると、

身体への投資は、金融資産とは別枠の趣味ではありません。

人的資本を長く活かすための基盤とも考えられます。

金融資産と身体資本は、意外と似ている

両者を少しビジネス的に整理してみると面白い共通点があります。

金融資産身体資本
若いうちから積み立てる若いうちから運動習慣を作る
長期で考える一時的ではなく継続する
一つに集中しすぎない筋力・持久力・柔軟性などを偏らせない
定期的に状況を確認する身体の状態を定期的に確認する
必要ならリバランスする身体の課題に合わせて運動内容を変える
将来の選択肢を増やす将来できる活動の選択肢を維持する

もちろん身体は金融商品ではありません。

でも、

「長期で考える」
「継続する」
「現在の状態を確認する」
「状況に合わせて調整する」

という考え方は非常によく似ています。

筋トレ、ランニング、ピラティス。身体も「分散」して考える

だからといって、

「身体への投資=ピラティスだけやればいい」

という話でもありません。

むしろ身体も一つに偏らない方がいいでしょう。

歩く。

走る。

筋力トレーニングをする。

スポーツをする。

しっかり睡眠を取る。

食事を整える。

そして、身体の使い方や可動性を見直す。

ピラティスはその中の一つです。

例えば筋力トレーニングで、

身体を強くする。

ランニングなどで、

心肺機能や持久力を高める。

ピラティスで、

身体をどう使っているかを確認し、動かしやすい状態を作る。

こう考えると役割が分かりやすくなります。

以前の記事でも、筋トレ・ゴルフ・ランニングなどのパフォーマンスを支える「土台」としてピラティスを取り入れる考え方を紹介しました。

▶ 「鍛える」から「ととのえる」へ。ビジネスエリートとピラティスについて読む

お金は毎月自動積立なのに、身体は気分次第になっていないか

積立投資が続きやすい理由の一つは、自動化できることです。

給料が入ったら自動的に投資する。

今月は相場が気になるから止める。

忙しいから止める。

という判断を毎月しなくて済みます。

身体への投資も同じように考えてみてもいいかもしれません。

「暇だったら運動する」

ではなく、

毎週○曜日は運動する。

月4回はピラティスへ行く。

毎朝20分歩く。

など、先に予定へ組み込んでしまう。

モチベーションが高い日に大量に運動するより、

無理のない範囲で続ける。

これは身体の「積立設定」と言えるかもしれません。

50代になって慌てて身体へ一括投資するより、今から少しずつ

30代、40代のビジネスパーソンにとって、

月に数万円を身体へ使うことは、高く感じる場合があります。

その感覚は当然です。

しかし、身体への支出をすべて「消費」と考える必要もありません。

例えば、

パーソナルトレーニング。

スポーツ。

睡眠環境。

健康的な食事。

定期的な身体のメンテナンス。

ピラティス。

これらによって、

仕事を続けられる。

趣味を楽しめる。

旅行へ行ける。

子どもと遊べる。

将来も自分で動ける。

その可能性を高めるために使うお金なら、将来の自分への投資という見方もできます。

もちろん、「ピラティスへ通えば将来の医療費が○円減る」といった単純な計算はできません。

しかし、

将来使う予定のお金を積み立てながら、そのお金を使う身体も同時に整えていく。

この考え方には十分な合理性があります。

「お金を使える身体」を作ることもFIRE戦略かもしれない

FIREという言葉があります。

経済的自立を実現し、働き方や人生の選択肢を増やす考え方です。

でも、仮に50代で経済的自由を手に入れたとしても、

身体が自由でなければどうでしょう。

時間はある。

お金もある。

でも、

長時間歩けない。

腰が不安で飛行機がつらい。

ゴルフができない。

山へ行けない。

そんな状態では、自由の一部を十分に使えません。

だから、本当の自由には、

Financial Freedom(経済的自由)

だけでなく、

Physical Freedom(身体的自由)

も必要なのかもしれません。

これはFIREを否定する話ではありません。

むしろ、

せっかく経済的自由を目指すなら、それを最大限楽しめる身体も一緒に作っておこう

という話です。

ゴールドマン・サックスも「身体への投資」を福利厚生に組み込んでいる

身体資本への投資は、個人だけの話ではありません。

世界的金融企業のゴールドマン・サックスでも、社員向けにフィットネス環境を提供しており、米国の一部拠点ではPilates Reformerも利用できる環境があります。

企業側も、

人材が高いパフォーマンスを発揮するには、知識や給与だけでなく健康・ウェルネスへの投資も必要

と考えていることがうかがえます。

このテーマはこちらの記事で詳しく取り上げています。

▶ なぜゴールドマン・サックスは社員にピラティス環境を用意するのか?

ピラティスは身体の「現在価値」を確認する時間でもある

金融資産なら、証券口座を開けば現在の評価額が分かります。

では、自分の身体はどうでしょうか。

肩はどのくらい動くのか。

股関節は使えているか。

左右差はあるか。

背骨は動いているか。

自分が思っている姿勢と、実際の姿勢は同じなのか。

意外と分かりません。

だからこそ、マンツーマンのピラティスには、

運動するだけではなく、自分の身体を客観的に確認する

という価値があります。

これは身体版の「ポートフォリオ確認」のようなものかもしれません。

今の状態を把握する。

課題を見つける。

必要なエクササイズを選ぶ。

変化を見ながら調整する。

ルルトではまさに、

身体の状態・動きを評価する
↓
機能上の課題を把握する
↓
課題に合わせてエクササイズを選ぶ
↓
身体機能の改善を目指す

という流れでマンツーマンレッスンを行います。

どのピラティスを選ぶかも「目的」で決める

ピラティススタジオにもさまざまな種類があります。

低価格でたくさん通えるグループレッスン。

美容・ボディメイクを重視するスタジオ。

少人数のセミパーソナル。

マンツーマン。

姿勢や身体機能を重視するスタジオ。

投資商品と同じように、全員に一つの正解があるわけではありません。

「自分は何を目的に身体へ投資するのか」

によって選択肢は変わります。

当サイトでは、主要ピラティスブランドを「指導密度・価格帯」と「目的・訴求点」で整理したポジショニングマップも作成しています。

▶ 自分に合うピラティスブランドを比較する

身体への投資は「老後のため」だけではない

ここまで将来の話をしてきましたが、身体への投資は60代や70代のためだけではありません。

むしろリターンを感じるのは「今」かもしれません。

仕事で長時間座る。

週末にゴルフをする。

子どもと遊ぶ。

海外旅行へ行く。

ランニングを楽しむ。

筋トレする。

こうした毎日の活動にも身体は使われています。

だから、

健康への投資=老後対策

ではなく、

今日から人生のパフォーマンスを高く維持するための投資

と考えた方がしっくりきます。

まとめ|金融資産と一緒に、身体も積み立てよう

オルカンやS&P500を積み立てる目的は、投資信託をたくさん持つことではありません。

その先にある、

自由。

安心。

旅行。

趣味。

家族との時間。

新しい挑戦。

といった人生の選択肢を増やすためです。

そして、それらを楽しむには身体が必要です。

だから、

金融資産を積み立てる。

知識や経験という人的資本を積み立てる。

そして、

身体資本も積み立てる。

この3つを同時に考えてみてもいいのではないでしょうか。

お金だけあっても身体が動かなければ、できることは減ります。

一方、健康だけでも経済的な自由には限界があります。

大切なのはどちらか一方ではなく、

「お金もある。時間もある。そして動ける身体もある。」

そんな未来を作ることなのかもしれません。

身体は、老後になって突然用意できるものではありません。

オルカンやS&P500を毎月積み立てるように、

身体にも少しずつ投資していく。

今日の1回の運動が将来を保証するわけではありません。

それでも、10年、20年先の自分のために、今からできることはあります。

まずは自分の「身体資本」を確認してみる

「最近身体が硬くなってきた」

「長時間のデスクワークで姿勢が気になる」

「筋トレはしているけれど、身体の使い方も見直したい」

「将来もゴルフや旅行を楽しめる身体でいたい」

という方は、一度自分の身体を客観的に確認してみてもいいかもしれません。

ルルト日暮里店では、マンツーマンで身体の状態や動きを確認しながらマシンピラティスを行っています。

実際に30代女性が体験した様子も、写真付きで紹介しています。

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