ゴールドマン・サックス。
世界を代表する金融機関の一つであり、高い専門性とパフォーマンスを求められるビジネスパーソンが働く会社として知られています。
そんなゴールドマン・サックスの福利厚生を調べてみると、興味深いものがあります。
ピラティスです。
ゴールドマン・サックスの米国向け福利厚生資料によると、ニューヨーク、ジャージーシティ、シカゴにはオンサイトのフィットネスセンターがあり、ニューヨークではパーソナルトレーニングに加えて、Pilates Reformer(リフォーマーピラティス)も予約制で提供されています。
ロンドンオフィスでも、過去にゴールドマン・サックスのウェルネス責任者が、約20,000平方フィートのフィットネスセンターにYoga・Pilatesスタジオを設けていることを紹介しています。
日本法人にも社員が利用できる社内フィットネスセンターがあります。
なぜ世界トップクラスの金融企業が、社員のためにここまで運動環境を用意するのでしょうか。
もちろん、ゴールドマン・サックスが「ピラティスによって業績を上げるため」と説明しているわけではありません。
しかし、同社の福利厚生や人材戦略を見ると、一つの考え方が見えてきます。
優秀な人材に長く高いパフォーマンスを発揮してもらうためには、頭脳だけでなく身体への投資も必要である。
今回は、そんな「身体資本」という視点から、企業とピラティスの関係を考えてみます。
ゴールドマン・サックスは「人材」を最大の資産と考えている
ゴールドマン・サックスの日本法人は、採用情報の中で「最大の資産は優秀な人材」と明確に表現しています。
これは金融会社を考えると分かりやすい話です。
メーカーなら工場や設備があります。
不動産会社なら不動産があります。
しかし、金融・コンサルティング・IT・士業など、知識を使って価値を生み出す会社では、競争力の大部分を生み出しているのは「人」です。
だからこそ企業は、
- 採用
- 教育
- 報酬
- キャリア形成
- 働く環境
- メンタルヘルス
- 健康管理
などへ投資します。
ゴールドマン・サックスには、実際に「Benefits and Wellness」という組織があり、従業員の**health, wellness and performance(健康・ウェルネス・パフォーマンス)**を支えるプログラムを担当しています。
ここで重要なのは、健康を単なる「病気にならないための福利厚生」として捉えていないことです。
人が能力を発揮するための土台の一つとして健康を扱っていると見ることができます。
金融資産だけでなく「身体資本」に投資する
投資の世界では、
「将来価値を生み出すものに、現在の資源を投入する」
という考え方があります。
株式、不動産、設備、教育。
これらはすべて未来のリターンを期待した投資です。
では、自分自身の身体はどうでしょうか。
どれほど知識や経験があっても、
「腰が痛くて長時間座れない」
「肩や首がいつも重い」
「疲れて休日は何もする気になれない」
「年齢とともに身体を動かしにくくなってきた」
となれば、仕事にも生活にも影響します。
そう考えると、身体もまた長期的に価値を生み出す資本の一つと捉えることができます。
この記事では、これを「身体資本」と呼びます。
もちろん会計上の資産ではありません。
しかし、
金融資産を積み立てるように、身体にも継続的に投資する。
そんな考え方があっても不思議ではありません。
なぜ普通のジムだけでなくピラティスなのか
では、社員の健康が重要なら、ランニングや筋力トレーニングだけでも良いのではないでしょうか。
もちろん、それらも重要な運動です。
そのうえで、ピラティスにはビジネスパーソンと相性の良い特徴があります。
長時間座る人が普段使っていない身体を動かせる
現代のオフィスワーカーは、仕事中に身体を動かす時間が非常に限られています。
パソコンを見ながら座り続け、
スマートフォンを見ながら移動し、
家に帰れば再び座る。
仕事では頭をフル回転させていても、身体はほとんど同じ姿勢のままということもあります。
ピラティスでは、呼吸をしながら背骨、肩甲骨、股関節などを動かします。
筋力をつけるだけではなく、身体をどう動かしているのかを自分自身で認識するという要素が強い運動です。
身体を「強くする」だけでなく「使えるようにする」
筋力が強いことと、身体を上手に使えることは必ずしも同じではありません。
ピラティスでは、
「どこが動いているのか」
「どこを使いすぎているのか」
「身体をどのようにコントロールするのか」
といった部分にも目を向けます。
これは、単純に身体を追い込むトレーニングとは少し違うところです。
運動初心者でも取り入れやすい
企業の福利厚生を考えた場合、社員全員がスポーツ好きとは限りません。
運動経験が豊富な人もいれば、何年もほとんど運動していない人もいます。
ピラティスはエクササイズの負荷を調整できるため、幅広い人が始めやすい特徴があります。
特にマンツーマンであれば、一人ひとりの身体や運動経験に合わせることができます。
ゴールドマン・サックスは「運動する時間」まで職場に組み込んでいる
興味深いのは、単に福利厚生費としてスポーツジム代を補助しているだけではないことです。
ゴールドマン・サックスの現在のグローバル福利厚生ページには、一部オフィスにオンサイトフィットネスセンターを設け、対象社員にはフィットネスクラブや運動活動の費用を補助していることが記載されています。
2024年の米国向け福利厚生資料では、ニューヨークの施設で、
- フィットネス設備
- グループレッスン
- フィットネス相談
- パーソナルトレーニング
- Pilates Reformer
などが利用できる仕組みになっています。
つまり、「健康に気をつけてください」と社員個人に任せるだけではありません。
運動しやすい環境そのものを企業側が用意しているわけです。
これは、企業の健康施策を考えるうえで非常に面白いポイントです。
高いパフォーマンスには「回復」も必要になる
ビジネスの世界では、とかく、
「もっと働く」
「もっと勉強する」
「もっと成果を出す」
という方向に意識が向きます。
しかし、人間は機械ではありません。
どれだけ能力の高い人でも、身体と脳には回復が必要です。
ゴールドマン・サックスも、現在の福利厚生としてフィットネスだけでなく、
- メンタルヘルス支援
- レジリエンスプログラム
- 職場のエルゴノミクス
- 医療サービス
- 休暇制度
などを用意しています。
高いパフォーマンスを求める企業だからこそ、
働くこととコンディショニングを対立させない。
むしろ、仕事を続けるために身体と心を整えるという発想です。
「身体への投資」は一部のビジネスエリートだけの話ではない
ここまでゴールドマン・サックスを例にしましたが、
「それは世界的金融企業だからできる話では?」
と思うかもしれません。
確かに、オフィスの中に大規模なフィットネス施設を作ることは、中小企業には現実的ではありません。
しかし、考え方まで大企業と同じ規模にする必要はありません。
社員10人の会社が2万平方フィートのジムを作る必要はありません。
例えば、
- 希望する社員数名の運動を会社が支援する
- 近隣のスタジオを福利厚生として活用する
- まず経営者と社員数名で体験する
- 社員が身体について考えるきっかけを作る
といった方法でも、身体への投資は始められます。
むしろ中小企業では、社員一人の存在が会社に与える影響が大きいケースもあります。
だからこそ、社員の身体や健康を考える意味は小さくありません。
日本でもルルトが企業向けピラティスを実施
日本でも企業とピラティスを組み合わせた取り組みが始まっています。
2026年8月には、マシンピラティススタジオ「ルルト」を運営する株式会社理学ボディが、GMOインターネットグループ各社の従業員向けにピラティスイベントを実施しました。
イベントでは、
- 姿勢と呼吸についてのセミナー
- マットピラティス
- マシンを利用したマンツーマンピラティス
などが行われ、延べ83名が参加しています。
イベント満足度は5点満点中4.7だったと公表されています。
参加者からは肩や首、姿勢、運動不足など、デスクワーカーならではの身体の悩みも多く挙げられました。
ゴールドマン・サックスのように社内にフィットネス設備を持つ企業だけでなく、外部の専門サービスを活用して社員の身体づくりを支援する方法も考えられます。
これからの福利厚生は「使われるか」が重要になる
福利厚生は、用意しただけでは意味がありません。
社員が実際に利用し、
「これは自分にとって価値がある」
と思えるかどうかが重要です。
その点では、
住宅、旅行、飲食などの割引に加えて、
自分の身体に直接使える福利厚生
には面白い可能性があります。
特に、
- デスクワークが多い
- 運動不足になりやすい
- 専門職が多い
- 一人ひとりの人材価値が高い
- 長く働いてほしい社員がいる
という企業では検討する価値があります。
企業が投資する対象は「頭脳」だけではない
企業は社員に多くの投資をしています。
研修を行い、
PCやシステムを提供し、
快適なオフィスを整え、
能力を発揮できる環境を作ります。
しかし、そのすべてを使う主体は人間の身体です。
どれだけ高性能なPCを渡しても、その前に座っている人間の身体が疲弊していれば十分に活かせません。
そう考えると、
知識への投資
+
働く環境への投資
+
身体への投資
という考え方は、これからさらに重要になるのではないでしょうか。
ゴールドマン・サックスが社員のためにピラティスまで用意していることは、その一つの象徴的な事例として見ることができます。
法人・福利厚生としてピラティスを検討している企業さまへ
「実際にどのような形で利用できるのか知りたい」
「社員数名からでも利用できるのか確認したい」
「まず社員に体験してもらってから検討したい」
という企業さま向けに、ルルト日暮里店での法人利用・社員向け体験について詳しくまとめています。
日暮里周辺の企業でも、まず数名から始められます
ルルト日暮里店では、企業の福利厚生としての利用についてもご相談を受け付けています。
大企業のような制度を作る必要はありません。
例えば、
「社員3名で一度体験してみたい」
「経営者と社員で試してみたい」
「希望する社員だけ利用できないか相談したい」
「会社の福利厚生として使えるか知りたい」
といった段階からでも構いません。
まずは社員の方にルルト日暮里店へお越しいただき、実際にマンツーマンのマシンピラティスを体験してから検討していただく方法もあります。
ルルトでは、理学療法士監修のもと、
身体の状態を評価する
↓
動きや身体の使い方の課題を確認する
↓
一人ひとりに合わせてエクササイズを行う
↓
身体機能の改善を目指す
という考え方を大切にしています。
金融資産と同じように、身体も長く付き合っていく大切な資本です。
企業として社員の身体への投資を考えてみたい方は、お気軽にご相談ください。
法人利用についてご相談ください
ルルト日暮里店での法人利用をご検討の企業さまは、LINEからお問い合わせいただけます。
LINE登録後、「法人向け」とご入力ください。
社員数やご希望の利用方法を伺いながら、ご相談させていただきます。
数名規模の企業や、まずは体験してから検討したいという場合でも問題ありません。

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